【白状します】電気自動車がデメリットでしかない3つの理由

当ページのリンクには広告が含まれます。

この記事はこんな方におすすめ

  • 電気自動車の購入を検討している方。
  • これからは電気自動車の時代で、ガソリン車やハイブリッドはオワコンだと思っている方。

記事を読んで役に立つこと

  • 電気自動車が普及するにはいかに大きな課題があるかがわかります。

最近自動車関連でニュースになるのは、電気自動車に関することではないでしょうか。

温室効果ガス削減のため、世界規模でガソリン車を規制し、電気自動車を普及させていくという流れになってきています。

日本でも、2030年前半までにガソリン車の新車販売禁止を打ち出しており、ガソリン車から電気自動車への置き換えが進んでいくように見えます。

しかし、筆者はこの流れに疑問を持っています。

筆者は現在エネルギー関連の仕事に携わっています。

電気自動車があと10年程度でガソリン車に置き換えられることはまず不可能で、今はデメリットしかないと考えています。

それはなぜなのでしょうか?

今回は、電気自動車が抱える3つのデメリットについて解説していきます。

目次

バッテリーの劣化が早い

まずは、バッテリーの劣化が早いことが挙げられます。

その理由は主に3つ。

陰極の消耗

電気自動車を動かす度に、リチウムイオン電池の陰極に電子がぶつかります。

これが長い時間繰り返されると、陰極に穴が開き、電池が劣化してしまうのです。

電解液のへたり

一般的に、電池の中身は電極(陽極と陰極)と、その周囲を満たす電解液とで構成されます。

リチウムイオン電池の場合、電解液はセルロースの膜に浸されており、電解液が流動しにくい構造なのです。

(コップに入ったジュースならば、かき混ぜれば液体が流動しますが、ガーゼに浸み込ませたジュースならば流動しないのと一緒です。)

これによって、電極に密着している電解液は、電極と離れている電解液に比べ、局所的に劣化してしまうのです。

ガソリン車のバッテリーに用いられる電池は鉛蓄電池というものですが、この電池は上記のような劣化は起こりません。

それは鉛蓄電池の電解液(硫酸)が液体のままで入っており、運転中の振動等により常に流動するからなのです。

塩の付着

スマホから火が出た、というニュースを聞いたことはないでしょうか?

リチウムイオン電池は、使用に伴って電極表面に塩が付着していきます(塩は電解液から発生します)。

すると、塩が付着している部位は、正常な部分に比べて電極間の距離が短くなります。

この電極間の距離が短い部位は、電流が過剰に流れ、発熱、最悪発火してしまう危険性があるのです。

リチウムという物質は燃えやすく、熱を持つと危険なのです。

このように、スマホのバッテリーと同じく、電気自動車のバッテリーも数年で劣化していきます。

10年で2割も走行距離が減るという声もあります。

充電スタンドの設置が不十分

電気自動車普及のためには、充電スタンドを数多く設置しなければなりません。

しかし、設置に必要な充電スタンドの数は、ガソリンスタンドの100倍にもなると言われているのです。

どういうことなのか、説明していきます。

ガソリン車は給油するまでに約6分必要で、料金は約6000円です。

これに対し、電気自動車はフル充電するまでには約60分必要で、料金は約600円です。

ということは、充電スタンドの経営者は、同じ時間・同じ面積当たりで比較すると、ガソリンスタンドに比べ売り上げが100分の1になってしまうのです。

ガソリンスタンドと同等の売り上げを維持するためには、充電スタンドは100倍の面積が必要…なんとも現実味はありません。

つまり、ガソリン車が電気自動車に置き換わると、充電スタンドの経営は大変困難になってしまうのです。

なお、電気料金の値上げは経営者個人ではできないと法律で決まっています。

ですので、充電料金を引き上げて売り上げをupさせるということもできません。

充電スタンドが至る所になければ、電気自動車で遠出することができません。

しかし経営上、売り上げはガソリンスタンドの100分の1。

これで本当に電気自動車が普及するのでしょうか?

ガソリン車に比べ渋滞に弱い

この3つ目が、一番大きな課題です。

雪の降る夜、電気自動車の運転中に長い渋滞に巻き込まれてしまったとします。

電気自動車は構造上、暖房を使うとバッテリーがどんどん消費されます。

そうして渋滞中にバッテリーが空になると大変です。

渋滞中の1台が動かなくなってしまうのですから、さらに渋滞が加速します。

その上、ガソリン車ではないので、気軽に携行缶を運んできて給油、というわけにはいきません。

電池交換には大きなスペースが必要で、渋滞中のスペースではまず不可能です

。バッテリーが切れれば、雪の降る夜でも暖房が点かず、最悪凍死してしまう可能性があります。

大雪の北陸自動車道などで長時間渋滞に巻き込まれれば、今のままでは電気自動車は危険すぎるのです。

やはり緊急時のためにエンジンがないといざという時に怖いと思いませんか?

普及するべきは電気自動車でなくハイブリッドでは?

以上3つの理由から、ミズキは今後10年程度でガソリン車から電気自動車へ置き換わることなど到底不可能だと考えています。

それでも温室効果ガスを減らさなければならないのでしたら、ガソリン車→電気自動車ではなく、ガソリン車→ハイブリッド車への切り替えが現実的だと思います。

バイブリッドならばエンジンがありますので、電池が劣化しても突然止まったりはしません。

充電スタンドの問題も関係ありません。渋滞中に投資する危険性もありません。

それに、ハイブリッドの技術は、日本が最も進んでいます。

ハイブリッド関連の特許は、トヨタとホンダが大半を占めています。

世界中でハイブリッドの文化が進んでいけば、日本の自動車産業は今後さらに発展するかもしれません。

まとめ

昨今温室効果ガスの排出削減のため、電気自動車(電気自動車)の普及が叫ばれていますが、

・バッテリー寿命がまだまだ短い。

・充電スタンドの経営が困難。

・渋滞に巻き込まれ、電池切れになれば危険な場合もある。

という点で大きな課題があり、今後10年程度では普及できないとミズキは思います。

また、電気自動車の製造には多くの問題があります。

自動車の製造には数万もの部品が使われており、職人さんと呼ばれる方達の長年の技術、経験から自動車は作られています。

新規企業が簡単に参入できる世界ではありません。

SONYやAppleも電気自動車の開発に乗り出していますが、そう簡単に実用化できるとは筆者にはどうしても思えないのです。

電気自動車関連銘柄に手を出しそうとしている方や、これからは電気自動車の時代だと思っている方は、もう一度よく考えてみることをおすすめします。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

目次